麻疹(はしか)流行について
麻疹とは
発病すると特別な治療法がない、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
麻疹ウイルスの感染力は非常に強く、空気中に含まれるウイルスを吸い込むことによる「空気感染」、感染している人の咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、手指や物などについたウイルスが主に口から体内に入る「接触感染」と、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
予防法はうがい、手洗い、マスクは効果がないとされており、唯一の予防法はワクチンのみとなります。
十分な免疫をつけるために2回の接種が必要です。
1977年以前 | 1966年任意接種で予防接種開始 これ以前に生まれた方の多くは予防接種を受けていないことが考えられます。 しかし自然感染で麻疹に感染した方が多く、既に免疫をつけている方が多いと考えられます。 |
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1978年~2005年 | 1978年10月から1回の定期接種 しかし2007年に全国規模で麻疹が大流行したため、1990年度~1999年度生まれの方は2回目の追加接種の機会が設けられました。 |
1977年~1990年生まれ | 1回しか予防接種を受けていない年代となり、免疫が十分身につかず感染しやすい方もいると考えられます。 |
2006年以降 | 2回の定期接種 第1期:1歳児 第2期:小学校入学前1年間の幼児 今年6歳になる者 |
麻疹(はしか)の抗体があるかどうか、血液検査で調べることができます。
抗体検査の費用:5,000円(自費)
麻疹(はしか)の抗体がない人はMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)の接種が勧められます。
MRワクチンの費用:9,000円(自費)
麻疹(はしか)について(厚生労働省)
風疹について