大阪府泉南郡岬町の診療所 | 内科 | 市川クリニック

医療法人 市川クリニック

糖尿病

糖尿病の特徴

features

国内の糖尿病患者数は約1000万人を超えると推定されています(2016年国民健康・栄養調査)。
糖尿病は自覚症状が少ないため、検査や治療を受けていない人が大勢います。
気づかないうちに進行し、全身にさまざまな障害を起こすのがこの病気の特徴です。
糖尿病は遺伝の要素と生活習慣が大きく関わります。
ご家族が糖尿病の方は要注意ですので、早めの検査が必要です。
当院では糖尿病の検査のHbA1cは10分以内に検査の結果が出ます。
糖尿病の検査を希望の方はご連絡ください。

糖尿病の症状

Symptom

糖尿病の症状は気づきにくく、少し血糖値が高いだけでは全く症状のない人がほとんどです。

高血糖の状態が続くことで、全身の動脈硬化を引き起こします。
また、高血糖状態が長く続くことで糖尿病三大合併症
・糖尿病性網膜症
・糖尿病性腎障害
・糖尿病性神経障害
を引き起こすします。

高血糖がひどくなると、のどが渇く、尿量が多い、トイレが近くなる、体がかゆい、傷が治りにくい、足がつる、疲れやすい、物覚えが悪い、集中できない、眠い、空腹感が強い、といった症状が現れます。
ひどい高血糖になると、糖尿病性昏睡に陥ることがあります。

血糖値と低血糖の症状

  • 血糖値60mg/dL以下
    あくび
    空腹感
    イライラ
    吐き気
  • 血糖値50~30mg/dL
    冷や汗
    手のふるえ
    動悸
    けいれん
  • 血糖値20mg/dL以下
    低血糖昏睡

糖尿病の治療

Treatment

糖尿病の治療の目的は、合併症の発症・進行を予防することにあります。
HbA1cを測定することで、過去1〜2ヶ月の血糖の変動がわかります。
当院ではHbA1cを即日検査結果が測定できますので、その日のうちから治療が開始できます。
血糖コントロールのためには、食事療法、運動療法、薬物療法の三つがあります。

食事療法
糖尿病の治療の基本は食事療法です。
過度な減量は危険ですが、バランスの取れた適切なエネルギー摂取が血糖コントロールのためには重要です。
食事が乱れていれば、薬物療法の効果は著しく低下します。
食事療法は糖尿病治療の根幹となる治療法です。
病院で栄養士から指導を受けたり、講習会に参加するなどして、栄養バランスのとれた食事の仕方を覚える方法があります。
「糖尿病食事療法のための食品交換表」を利用します。
最近では、カロリー計算された食事・食材の宅配、栄養計算が簡単にできるPCやスマートフォンのソフトなどが出ています。
運動療法
運動することによりカロリーを消費すると血糖値は下がります。
また、インスリン感受性が高くなり、血糖が下がりやすくなります。
また、皮下脂肪が減り、骨格筋が増え、生活の活動性が高まり、好循環がもたらされます。
運動の種類は、歩行運動のように無理なく行える運動が良いでしょう。
急に激しい運動をするのではなく、できるだけ毎日、少しずつ運動量を増やして下さい。
薬物療法
食事療法と運動療法だけではコントロールがうまくできない時、薬物療法を追加します。
最近では、内服薬も色々な種類があり、個々人に最適な薬を選択します。
また、インスリンなどを自己注射する方法があります。
どの薬物療法をいつから始めるかは、患者さんそれぞれに応じて判断します。