経鼻内視鏡
経鼻内視鏡のメリット
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近年、経鼻内視鏡は急激に普及しています。それはやはり、多くの利点があるからです。
経鼻内視鏡は、経口内視鏡(従来の内視鏡)に比べてスコープが舌根部に触れないため嘔吐反射が少なく、
直径も細いため挿入もあまり苦になりません。
検査後も、すぐに帰宅することが可能です。
ただし、口内麻酔が切れるまで食事はできません。
経口内視鏡 | 経鼻内視鏡 | |
---|---|---|
嘔吐感 | 強い | ほとんど無い |
挿入時のつらさ | 気になる | あまり気にならない |
息苦しさ | 気になる | あまり気にならない |
心拍数 | 増加する | わずかに増加 |
血 圧 | やや増加 | あまり変わらない |
検査中の会話 | できない | できる |
経鼻内視鏡のデメリット
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デメリットは、経鼻内視鏡には通常の経口内視鏡と同様な装備が付いているものの、個々の機能は劣るところもあります。
例えば、何らかの病変がある時は経鼻内視鏡でも組織を採取し、良性悪性の検査をすることは可能です。
しかし、早期胃ガンの内視鏡的治療といった手術操作には鉗子孔などが小さく、処置が困難であり、原則として使用しません。